研究活動内容

化粧品の研究開発には、化学や生物学、工学など様々な専門知識が必要です。
綜合研究所では、お客様に安全でよりよい化粧品を届けるべく、様々なバックグラウンドを有した研究員が新たな発見へと繋げられるよう日々研究を進めています。
今後も、付加価値がありながら、安心・安全な製品の提供に貢献することを目指します。

機能性研究活動

私たちは、「光老化」と「保湿」を研究の重点領域と位置付けて、お客様に満足していただけるような機能を探求しています。

光老化に関する研究

光老化とは、太陽の強い光を何度も浴びてしまい、ダメージによって肌が変化することです。特に太陽光の中に含まれる紫外線が肌にとって害となります。

紫外線から肌をしっかり守るためには、日やけ止めを塗るだけでは塗りムラができたり汗で落ちてしまったりするため、十分ではないと考えられています。紫外線を浴びてしまった時のダメージは少しずつ肌に蓄積していき、やがて肌がくすんで見えたり、シミや深いシワができたりします。

私たちは、紫外線が肌にあたえるこれらの影響に着目し、紫外線によるダメージを抑える機能性原料を探索するための研究を行っています。これらの研究を通じて、くすみやシミ、シワといったお悩みが解消されることを目指しています。

保湿に関する研究

乾燥は肌にとって大敵です。乾燥は小ジワの原因になるだけでなく、肌が本来持つ力を弱めたり炎症を起こしやすくしたり、様々な肌トラブルのきっかけになると言われています。
そのため、保湿は肌をすこやかに保つためにはとても重要です。保湿は肌にうるおいを与え、肌内部の水分が外に逃げていかないようにすることで、乾燥から肌を守ります。私たちは、保湿効果の高い原料の探索や、特長の異なる保湿剤の組合せによる保湿効果の向上に取り組んでいます。また、これらの技術を応用した化粧品を使い続けると肌状態がどのように良くなっていくのかを、様々な手法・機器を駆使して解き明かす研究も行っています。

このように、私たちはお客様が安心・安全にお使いいただけることを第一に考えながら、お客様が抱える肌悩みを一つでも多く解消できるよう、有用な化粧品の開発を進めています。

安全性研究活動

私たちは安全性に関する研究を進め、付加価値がありながら、お客様に安心してご使用いただける製品の提供に努めています。

化粧品には、機能性を付与するため、化粧品原料や植物から抽出したエキスを配合します。化粧品を毎日安心してお使いいただくには、それらの安全性の確認は欠かせません。
そのため、私たちは新しい製品やその原料について、安全性の面からの研究や新しい評価方法の確立に取り組み、安心・安全を最優先に考えた化粧品の開発に応用しています。

安全性の評価では、細胞等での試験や社内外の安全性に関する情報の活用、ヒトでの最終確認を行い、総合的に判断しています。

安全性の確認

安全性の判断のために、培養細胞を使った試験や化粧品原料に対する化学的な試験を行い、皮膚や眼への刺激性、アレルギー性等を科学的に分析しています。
原料や製品一つ一つに対して複数の試験結果を組み合わせて評価することで、安全性の高い製品の開発に繋げています。

新しい安全性評価試験の開発

化粧品は長期に渡って使用されるため、わずかな刺激であっても健康被害に繋がる恐れがあります。そこで、従来の技術では検知できなかった化粧品原料の微小な刺激を検出するために三次元培養皮膚モデル※を用いた評価法の開発を行い、より安全な化粧品の開発を目指しています。
※皮膚の培養細胞から作製した皮膚を模した立体的なモデル

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